環境

May 11, 2008

花火はきれい(清浄)か

 先月、季節はずれの花火が打ちあがっているのを眺めることがあった。花火と言えば、夏の風物であり、春先に打ちあがっているのを眺め、実に季節感が感じられないと言う、妙な感じを受けたのを覚えている。
 本格的な夏になるまで、しばらくは待つことになるが、今年の夏も昨年同様暑くなるのだろうか。ともあれ、暑い夏の夕涼みには、花火大会と相場が決まっている。浴衣で、花火を見ながら冷たいビールでもあれば言うことはない。
 
 大きな打ち上げ花火の花火大会だけが花火じゃない。夏は海、山、キャンプ場、公園などで、皆でワイワイ楽しむ花火大会という向きもある。ホームセンターへ行けばいろいろな種類の花火が大量に市販されている。ある程度大きい打ち上げ花火から、もちろん小さな子供が遊べるようなものまでだ。コンビニエンスストアでも容易に手に入る。

 さて、花火は火薬が燃焼していることを知らない人はいないだろう。花火は火薬が燃えることで、綺麗な色を出すことができるのだ。この綺麗な色の元は金属化合物を配合することにより出すことができる。昔、高校で化学の時間に炎色反応を習っていればその応用であると理解していただきたい。銅が緑色、ストロンチウムが赤、ナトリウムがオレンジなどなど。それぞれ発色はきっと花火屋それぞれの秘密になっているのだろう。

 この綺麗な花火、厄介なことがある。火薬が燃えると普通にコンロのガスや石油ストーブが燃える以上に強力な酸性ガスを撒き散らすのである。

 簡単な火薬として用いられている黒色火薬のを例にとると、その原料となるのは、木炭、硫黄、硝石である。
 これらが燃えると、硫黄によって硫黄酸化物、硝石から窒素酸化物といった具合に酸性ガスを発生させる。燃焼は爆発的だから、いっぺんに大量に発生させる。また、大量の粉じんも発生させる。
 環境実験教室でよく実施している、物の燃焼と大気汚染をテーマにした実験の一つに、極端な例として、線香花火を燃焼ビンの中で燃やし、その燃焼ガス(煙)を調べさせるものがある。
 湿らせたPh試験紙に100mL程度の燃焼ガスを反応させる。するとpH1近くにPh試験紙の色が変わる。また、ガラス繊維ろ紙で同じく100mL程度吸引すれば、こげ茶色の粉塵が大量に採取できる。この実験を子供たちにやらせると皆ビックリする。

 以前、「室内の二酸化窒素被爆」で二酸化窒素の話をしたが同様に、この煙を吸い込むのは健康に好ましくない。まあ、花火大会に行って見物をしていて、上空で炸裂した花火の煙を吸い込むことは風向きが悪くて見物場所に舞い込んでこない限り、大丈夫だろう。
 結構危ないのが、手持ちの花火かもしれない。大量の煙が手持ち花火から発生するわけで、吸い込むリスクはとても高くなる。この煙を吸い込むのは、かなり呼吸器に悪い。大量に高濃度の煙を吸い込んでしまったら急性の呼吸器疾患も警戒したい。喘息を持つ方は大人子供によらず、まず避けていただくのが無難であろう。
 ついでに言えば、花火大会の煙が雲に取り込まれて、雨となれば酸性雨になる。ちょっと天気の具合の悪いときに花火大会があって、もしも、ポツポツと雨が降ってきたら、かなり強い酸性の雨と思ってよいだろう。 

 「玉屋~!鍵屋~!」 花火大会で遠くの花火を眺めるのはとても楽しい。しかし、ちょっとだけ思ってほしい。大気中に大量の酸性ガスを撒き散らしていることと、燃え残った花火の残骸が撒き散らされていることを。楽しい花火大会に水を差すつもりはない。が、考えれば考えるほど、花火が色あせ見えるかもしれない。

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March 31, 2008

医療器具の末路

 C型肝炎が血液製剤フィブリノゲンによって、多くの人に感染を広げてしまった「C型肝炎訴訟」は実に記憶に新しい。
 いかに、ヒト由来の生物製剤がウイルス汚染のチェックも無く生産されていたのかと言う恐ろしさを感じた。現在の医薬、医療器具、化粧品と言ったものについては、ヒト由来、動物由来共に厳しいチェックを受けて、生産されていることは、言うまでも無いだろう。
 
 さて、医療現場のスタッフであれば、ヒトの血液、体液に触れずに済むと言うわけにはいかないだろう。特に医療器具を使うところでは尚更だろう。
 ひとたび、滅菌されていた医療器具であっても患者さんの手術、透析、検査などに使われれば全てが、感染性の廃棄物となる。ほとんどの医療器具は二次感染の危険防止から、再使用や再滅菌をして使用することはありえない。全てが感染性の廃棄物となるのである。

 普通に病気で病院に行っても、病院から排出される感染性廃棄物のことに目が向く人などいないし、実感も無いだろう。
 
 基本的に、感染性廃棄物はマテリアルリサイクルに優れた樹脂であろうともリサイクルされることは無い。透析患者さんが使う血液回路や、心臓手術で用いる人工心肺回路、シリンジ、注射針、スピッツ管などなど。
 材質的にいえば、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、スチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などなど様々である。
 
 高度医療は、結局、ディスポーザブルな医療器具あって成り立っているわけである。医療行為が終了すれば、お役ご免となるわけである。昔のように煮沸滅菌してガラス製の注射器を使い回すことなど在り得ない話である。

 透析用の血液回路や人口心肺回路のチューブは殆どが塩化ビニル製である。全国の病院でどの程度使っているかは知らないが、相当な量になることは間違いない。これらの医療器具は、結局のところ高温で焼却され、二酸化炭素、その他のガス、灰になってしまうのである。焼却処分に際してもダイオキシン対策や二次感染対策が重要となってくる。医療器具は、感染性廃棄物になりゴミの中でも厄介な存在となっている。

 昔の話では在るが、廃棄物処理業者がきちんと処分せずに、感染性廃棄物を砂浜に投棄したというニュースが思い出される。注射針など誤穿刺すれば何らかのウイルス、細菌が付着していれば感染の危険がある。血液、体液に汚染されたものが粘膜等に触れても同じである。

 感染性廃棄物は、リサイクル、リユースなどを無視して、正しく処理をしなければ、二次感染を起こす可能性があるのだ。多少環境に負荷を与えることになるだろうが仕方なのないことなのだ。

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March 20, 2008

埼玉県環境科学国際センターからの参加者募集のお知らせ。

 大変、哀しいことに埼玉県は光化学スモッグが多発する県として、知られるようになってしまっています。環境省の光化学スモッグ調査において、ワースト15位以内になんと10地点近くが埼玉県内になってしまっているのです。
 また、年々、大気中のオゾン濃度が上昇しているのです。オゾンは、光化学スモッグの主成分で、動植物へ被害を与えます。特に植物への被害は大きいものがあります。地球を紫外線から守ってくれるオゾンで同じですが、在る場所が変わると不味いことになるのです。

 さて、先日、「埼玉県環境科学国際センターでのイベントのお知らせ」でも一部紹介させていただきました、「光化学スモッグによるアサガオ被害調査結果報告」は、研究員の方から3年間のまとめを示していただき非常に興味深いものでした。スタートは、主に「身近な環境観測局ネットワーク」に参加している方が3年前に研究員の方からの協力を求められ始まりました。
  詳細についてはホームページをご覧ください。

 年々、この研究に協力していただく方が増え、この3年間に四百数十名の方が参加されるまでになりました。しかし、埼玉県全ての市町村に調査協力者がいないことと、調査協力者の住んでいる地域が偏っているため全県的なカバーが出来ないのが残念な結果となっています。

 本年も、この「光化学スモッグによるアサガオ被害調査」の実施が決定しております。調査方法は、スカーレットオハラトいう品種の朝顔を育て、その葉の被害を調べると言った小学生にでも出来る簡単な調査です。
 是非にも【県内にお住まいお勤めの方で参加を希望される方は手を上げていただきたく思います。】
※県内にお勤めの方は、お勤め先(埼玉県内)で朝顔を育てられることが条件です。

【調査説明会の日程:予定】

 説明会場:埼玉県環境科学国際センター

 ①種子から育成される方
  5月10日(土)、11日(日)、17(土)
 ②苗から育成される方
  6月21日(土)、22日(日)

 調査方法等更に詳しく知りたい方はホームページをご覧ください。

 ※その他、大勢の方で参加する方は、事前に申し出てくだされば説明に伺うことも可能とのことです。

【お問い合わせ】
 埼玉県環境科学国際センター 
 自然環境担当:三輪、小川
 TEL:0480-73-8370
 または、
 学習・情報担当
 TEL:0480-73-8363

 最新の情報が入りましたら、また、このブログでお知らせいたします。

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February 29, 2008

埼玉県環境科学国際センターでのイベントのお知らせ

■ 埼玉県環境科学国際センターでのイベントのお知らせ ♪

 埼玉県環境科学国際センター(以降CESS)において、企画運営されています「身近な環境観察局ネットワーク」へ参加されている観測局の方の活動報告会が実施されます。現在、大気、水質、酸性雨、自然環境のワーキンググループがあり各グループが報告の予定です。
 また、CESS研究員の方の大変興味深い「光化学スモッグによるアサガオ被害調査結果報告」もありますので、ご興味のある方は参加をお待ちしています。

主催:埼玉県環境科学国際センター

【イントロダクション】

 CESSの「身近な環境観測局ネットワーク」もセンター開設(2000年)時からから始まり八年目に入りました。この八年の間に多くの方が「身近な環境観測局ネットワーク」に参加していただきました。「身近な環境観測局ネットワーク」は科学的知識がなくてもスタートできる統一した試験・観察方法を研修会で学習していただき、身近な環境として、大気汚染、水質汚濁、酸性雨の測定、また、身近な自然環境の観察を行っています。この「身近な環境観測局ネットワーク」は上記を通じて、環境に対する意識を高めるための環境学習プログラムとしてスタートしました。この中から大気、水質、酸性雨、自然環境の分科会に別れ、その活動やデータをまとめたものを発表します。

 また、知らない方も多いと思いますが、大気中のオゾンの濃度が年々増加しており、特に植物への被害が多く発生しています。オゾンと言えばフロンガスによるオゾンホールを思い浮かべると思いますが、身近な大気中に増えてくると問題になってきます。「光化学スモッグによるアサガオ被害調査結果報告」は大変解り易く研究員の方がお話をされるので一聞の価値があります。

 身近な環境を理解することは、今問題となっている地球環境問題を理解する上でも価値のあることです。一般県民の方が取り組んできた成果を聞いていただくことで何かを感じていただけると幸いです。

【日時】3月15日(土) 午前10時~午後3時 入場無料・自由
【場所】埼玉県環境科学国際センター
   研修室Ⅰ
   CESSホームページ
   〒347-0115 埼玉県北埼玉郡騎西町上種足(かみたなだれ)914
   Tel:0480-73-8363

【次第】
1.開会の挨拶
2.発表及び報告
(1)水質調査グループ発表
(2)酸性雨調査グループ発表
(3)大気グループ発表
休憩
(4)「光化学スモッグによるアサガオ被害調査結果報告」
   CESS 自然担当研究員 三輪 誠 氏
(5)生物調査グループ発表
4.担当講師からの講評
 外部講師2名
 CESS担当講師1名 自然担当研究員 島田 知英 氏

【交通】CESSへはJR「鴻巣駅」、また東武伊勢崎線「加須駅」から朝日バスにて15分程度、「環境科学国際センター」下車。
 詳しくは CESSホームページ交通案内

 来年度も「身近な環境観測局ネットワーク」を募集します。興味がある方や参加を考えたい方は参考になりますので是非ご参加ください。

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February 17, 2008

企業にいると腐るし濁る

 基本的に私は組織に所属することが嫌いである。組織は一定の目的を達成するためには必要不可欠なものであり、その組織が効率よく安定的に機能していれば個人に比べはるかに大きな力を持つことができる。そういった意味では組織を否定するものではない。

 現在、私は金銭を得るために企業と言う組織に所属している。こればかりは仕方のないことで、いつかは必ず離脱する。それまでに、準備を少しづつではあるが整えている。最終的にどうなるかは一重に自分自身にかかっている。大きな自由度が与えられる組織であれば一考の余地はある。

 ようやく、企業は社会的責任や環境意識を変えてきたようであるが、一部の名の知れた大企業が名乗りを上げているだけなのではと思っている。中小企業であってもそれなりに頑張っているところはあるが、割合は少ないのが現状だろう。日本の会社組織の何割がそうであるのだろうか?

 企業に社員として所属することにより、企業理念、経営理念、企業の社会責任、企業の環境への取り組み、労働安全衛生など、会社に所属すればそれなりに吸収し、組織人として成長していくのが一般的である。
 しかし、企業によっては、成長できる可能性がないところも多々あろう。中小企業で経営者の理念もしっかりしていなかったり、組織としての教育体制が、おろそかなところや、表向きだけで取り繕っている会社も少なくない。
 そのような組織にいることは、個人が腐るし濁るだろう。頭のよい人間であれば、そのような中から離脱していくことが可能だろうが、外を知らない、もしくは、疑問を抱かない人間であれば、誤りが常識になってしまう。

 いま、私は環境教育を自治体から依頼を受け実施している。少なくとも、地球環境問題、地域の環境問題、労働安全衛生、公害防止などの事柄に精通していると自負している。
 しかし、企業で仕事をしている方にあっては、会社で教育を受けているだろうにもかかわらず、何も意識がないことが多い。結局のところISO14,001など認定を受けている会社であろうと、意識は薄いのだ。労働安全衛生のことなど大半の末端の労働者は意識していないのではないだろうか。

 また、環境問題やら労働安全衛生、公害防止など考えているとしても、企業は営利目的の組織であるから、個人としては考えていても、組織として動くときは目を瞑ることもあろう。最近では食品の偽装や衛生管理の問題が多く問題化している。いずれも内部告発で発覚したケースが多いと聞く。必ずや、環境や労働衛生に関しても企業内に問題を温存しているところも多々あろう。内部告発のような形で表に出てきていないだけかニュースとして取り上げられないからなのだろう。

 企業内にいても常に自分の思考で判断することが必要なのである。末端で働くパート労働者、期間労働者、派遣社員、アルバイトなどの雇用体系で勤務している方であっても私は同様だと思う。企業に毒されて、腐ったり、濁ったりしたら個人にとってもマイナスなのだ。

 会社の都合で土日曜日が、思うに任せることができなくなっている。公人として自治体から依頼を受けているにもかかわらず、その責任に対応できないのは非常に残念なことである。会社にもの申したところで何の解決もないことは判っている。しかし、何らかの形で解決しなくては期待していただいている自治体を裏切ることになってしまう。模索するしかないようだ。よい解決方法があればよいのだが。。。

 企業にいることで、私は腐りつつあるのかもしれない。目も瞑っているのかもしれない。しかし、常に濁らず、腐らず、大自然の泉のようにクリアーでいたいのだ。

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人間の業(生き物を食べる)

 鯨の肉を久しぶりに、頂いた。なんとも懐かしい味であった。何十年ぶりに口にしたのだろうか。味覚とは不思議なものでよく食べていたときの記憶が蘇るのだ。老母は好んで食べないので嫌がっていたが、とにかく懐かしいから食べてみればと、ほんの一口であったが箸をつけてもらった。
 「本当に懐かしい味だねぇ。」と。そして私が幼かったころ、父親が鯨が好きで好く食した話ことを食卓で思い出して、ついつい昔話が出てきたのであった。

 ところで、捕鯨を反対している国々、反捕鯨の環境保護団体はベジタリアンの集団なのだろうか?人類はおそらく、食塩等のミネラルを除いては、「生きている」もの以外に食べるものがないはずである。野菜や果実であったとしても、生きていることには変わりない。これこそ命を維持するために殺生をしなければならない【人間の業】である。

 日本人はおそらく、魚以外は、近代になるまで動物性のたんぱく質は摂ってこなかったと思う。山間部では、【またぎ】と呼ばれる人たちが、熊などの狩猟を行っていて、食肉文化が多少あったと頭に浮かんでくる。

 それにしても、日本人の食文化は多様化し、いろいろなものを食べるようになった。現在の日本の食肉文化を否定することは全くできない状況である。
 私が幼かったころは、蛋白質といえば魚介類が中心で、肉と言えば鶏肉・豚肉が多く食卓に上ったことを記憶している。牛肉はあまり食した記憶がない。

 最近では、ダチョウの肉、鹿肉なども多少ではあるが流通し始めていると聞く。人類はやはり、他種の肉を食したいと欲求があるのだろうか?未知の食感や旨さを追求するグルメなのか、蛋白質の需給がもはや、既存の家畜では限界と感じているからなのだろうか。私にはわからない。
 人類は蛋白質確保のため家畜を農産物である穀物で飼育しているわけであるが、この家畜の蛋白の恩恵にあずかっているのは恐らく先進国と呼ばれる国だけなのだろう。穀物として流通すれば、飢餓に陥っている地域を救うことができるとも聞く。

 さて、私が現在まで自分の身体を成長維持するために、魚介類を除いて、どれだけの「生き物」の命を頂いてきたろうか。他の命を頂てきた私自身の【人間の業】である。
 鶏肉、豚肉、牛肉、鯨肉、馬肉、羊肉、合鴨肉はごく当たり前に今まで頂いてきた。昔、通っていた、山間の友人の村で、ウサギ、熊、猪を頂いた。沖縄料理好きの友人に付き合って山羊肉を、旅先で猪と豚のかけあわせの猪豚、飲み屋で鹿肉を食しただろうか。

 山間の村で頂いた、ウサギ、熊、猪はその山の文化であり否定することはできない。鹿肉も生態系のバランスの崩れによって増えすぎた鹿の駆除から生まれているとも聞いている。

 私が生きるために、死んでいった「生き物」たちに感謝と心から「旨かったよ」言いたい。今のところ私はベジタリアンにはなれないと思っている。肉食は止められるような気もしているが。

 とにかく、「いただきます」「ご馳走様でした」は私たちの命をつなぐために死んでいった「生き物」への供養だろう。美味しく頂いてあげるのが私たちの務めなのだと思う。

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February 07, 2008

立正大学熊谷キャンパスでの公開講座のお知らせ

■ 立正大学熊谷キャンパスでの公開講座のお知らせ ♪

 環境保全講習会のお知らせです。

主催:NPO法人 埼玉県環境カウンセラー協会

イントロダクション

 公害問題を始めとする環境問題は人為的なものであることは言うまでもなく、また、地球温暖化問題も人為的なものであることが確実であるとの理解が、ようやく一般的になりました。
 人間が豊かに生きるための行動が、その豊かさを損ねているジレンマを感じます。
 自然の回復のための “規制・改善”も機能はしていますが、長期的、広域的にみると、今もなお汚染が進んでいる事態も多くあります。トレンドをみつめ、あるべき姿を見極めたいものです。
 立正大学では、“地球環境科学部”を擁し、人間と社会、人間と自然の関係についての研究が進んでいます。
 私たちは、環境に配慮した生活に心がけ、また環境保全のためのいろいろな活動を行っておりますが、改めてこの事実を認識し、活動に活かしたいものです。

日時:3月8日(土) 午後1時~5時 入場無料
場所:埼玉県熊谷市 立正大学熊谷キャンパス
      8号館 8201教室
      http://www.ris.ac.jp/

1.テーマ
人間と自然 --人間の活動の自然への影響 そのトレンド--

2.カリキュラム
 ①立正大学による研究成果のパネル展示
  ②講演  高村弘毅教授 (文学博士)
 【立正大学の地球環境科学の理念、環境問題総括】
  ③講演  佐竹研一教授 (理学博士)
 【人間の活動に伴う環境汚染と資源の枯渇】
  ④会員報告    中野忠男さん
  【埼玉県平野部における地下水くみ上げによる自然環境への影響】
  ⑤会員報告    川島秀男さん
 【魚の棲む川を取り戻すために】

交通:立正大学へはJR熊谷駅南口、また東部東上線森林公園駅よりバスが出ています。

連絡先:詳しくはPDFファイルをご覧ください。「080308kankyo_kouza2.pdf」をダウンロード

ご興味のある方で、近隣にお住まいの方はどうぞお気軽に足を運んでください。

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December 13, 2007

おいしい山の水 2

 11月25日に湧水の採水で山に出かけた。このときは、兄弟家族と温泉へ出かけることを約束していたので、大勢だった。

 姉の家族は東京暮らしなので、山の水を取りに行き、帰りに温泉に浸かるのは小旅行といったところだ。2週間に一度は行き来する私にとっては、ごく当たり前のことなのだが。

 この日は麓の農産物直売所で朝収穫した野菜をどっさり買い込む。東京よりはるかに安いと言っていたが、結局流通の価格も含まてしまえば、高くなってしまうものだ。
 その後、蕎麦屋でみんなで食事をした。いろいろと手打ち蕎麦とか手打ちうどんは、観光客相手にしておおよそ山村へ行けば行くほどお目にかかる。入ってみても今一歩納得できないことも多々ある。先ずは、一度入っておかねばと思い前回の採水の時、確認した。県道脇にある見場は普通の店であったが、なかなかいけているのだ。

 腹も膨れたところで、山道を登っていく。天気も上々。透明感のある空気だった。色鮮やかな紅葉見物とは行かなかったが、ほのかに色づいた山の景色を堪能することができた。

 ここしばらく、まとまった雨が関東に降っていないこともあり、水の勢いは細くなり始めていた。河川の水質汚濁がひどくなってくるのも、冬季の渇水によるところが大きい。下流部から取水している浄水場は高度浄水処理が大活躍といったところだろうか。

 この湧水の水質はどうだろうか?調べたことが一度だけある。夏の自由研究教室で水についての話をするときに、この湧水と農業用水として利用されている河川、市街地を流れる排水路のような河川の水を使って実験をした。

 測定項目は、外観【臭い、色、濁り、泡立ち】、理化学項目【簡易水質検査キットにて、pH、亜硝酸性窒素、COD】、ちなみに河川のみ透視度を測定した。
 湧水の成績は、外観には何の問題もなし。あったら飲むわけがない。理化学項目【pHは6.5ぐらいと記憶している。亜硝酸性窒素、検出せず。COD、検出せず。】だった。細菌学的に汚染はされているかどうかは調べていないし、その他の成分や、硬度などを測定するとまた面白いのかも知れない。

 ちなみに、夏場の水量の多いときと、冬の渇水しているときでは、湧水であっても水質に変化があるか気になるところである。

 ここの湧水は東京からも人が訪れるところである。声をかけると本当にそうなのだ。みんな安全で美味い水だと思って汲みに来ているが、果たして保健所などへ水質10項目程度の飲料水の規格試験に出しているのだろうか?

 まず、そんなことを心配している人は少ないのだろうが、水道水と違い細菌学的検査に加え、有害物質についともデータすらない。だから、健康的に問題が生じても自己責任というわけである。

 さて、話を戻そう。湧水が出ている場所は、800m程度の山の雰囲気的には中腹といったところだろうか。景色を楽しみながら山を下り、目的の温泉へと足を運ぶ。
 古い農家を移築した部材が多数使われており、木の持つ独特な重厚な感じがする休憩室があり、簡単に休憩ができる。カラオケなどもない本当に静かなところだ。
 源泉から離れたところで、運んできた湯を加温して供給しているのだが、良い質の湯で肌はツルツル、体も芯まで温まり、湯冷めしにくい。
 足湯もあって、結構長居ができる場所だ。車さえなければ、湯上りのビールがたまらないと思う。

 ともあれ、疲れもリフレッシュして我が家へと家路へ急いだ。清々しい秋の一日を満喫でき、兄弟家族ともども幸せな気分に、ひと時浸れたのだ。
 

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October 25, 2007

ビル・マンションの水道水 3

 ついつい以前の癖で、受水槽があると見てしまう。ただ見るだけだ。傍から見ると「危ない奴」と思われる危険性もある。
 
 最近、出先の駐車場で時間を潰さなくては為らなくなった。始めのうちは車内で雑誌に目を通していた。暫く、ウトウト。腰が痛くなったので車の外に出て伸びをする。

 ふと、いつもは意識などしなかったのに、受水槽が目の前にあるではないか。駐車場のフェンス越しから覗き込む。いやいや、管理が行き届いていないことに驚きと溜息が出る。10トン以下の小規模受水槽だ。簡易専用水道ではなかった。

 小規模受水槽の衛生確保の現状はどうなっているのだろうか。私自身は業界から退いて10年近くを経ているので不明だ。にわか知識で詳しく解説するのは無理であるからご容赦願いたい。ただ、水道法の改正が行われたことにより、ある程度は明確化されたらしい。また、各自治体で条例を設けているようである。

 「お住まいの地域には、小規模受水槽に関する条例はどうなっていますか。」私の住む地域は小規模受水槽に関する条例はなかった。と言うと、ついつい見てしまった受水槽に関してはお咎めなしと言うことだ。

 小規模受水槽と簡易専用水道では、まず、大きさが違う。縦横高さを掛け算して、0.8倍してやれば、おおよそであるが有効貯水量になるはずだ。パネル式の受水槽であれば一辺が1mと見れば見当をつけやすい。

 ビルやマンションに等には、増圧ポンプによる給水でない限り、地下か敷地内の屋外に受水槽がに在ると思ってよい。地下に施設があれば簡単に見ることはできないが、気になる受水槽があれば見てみようではないか。素人が見ても何も判りはしないなどと言うことはない。フェンスの外からでも気にしてみよう。
 
【受水槽の周囲を見回してチェックしよう。】
①周囲に簡単に入れないようにフェンスがあり、施錠されているか。
②周囲が物置のようになっていないか。
③周囲にゴミが散乱していないか。
④周囲の樹木や雑草が適切に管理されているか。

【受水槽本体を見てみよう。】
①ぐるっと見回して亀裂や漏水がないか。
②越流管、排水管と排水枡の間に十分な空間があるか。
③越流管の下に網(防虫網)が張ってあるか。
④通気孔が壊れていないか。
⑤マンホールに施錠されているか。

 受水槽は周囲を含めて整理整頓され、清潔に保持されていなければならないのである。あまりにも、ひどい状況であれば長期間、何の管理もされていない可能性が出てくる。
 普通は受水槽を上から見ることはできないし、周囲全体を見ることも簡単には出来ないと思う。しかし、見える範囲で注意してみよう。
 亀裂、漏水個所ではジクジクしているから、苔が生えていることが多い。越流管(オバーフロー管)は、FMバルブが万が一破損し、水道水が止まらないような不測の事態に、外に排水し、受水槽を守るためにある。排水枡に汚水がたまっていて、受水槽が陰圧になると逆流の恐れがある。だから、排水枡と空間がなくてはならないのだ。ついでに言うと、網がなければ虫や鼠だって入り込む可能性がある。
 通気孔は上部にあるので見えないと思うが、壊れていると雨水や虫が入り込む可能性が出てくる。
 マンホールに鍵がないと、水槽内部に悪戯される可能性がある。毒物を入れられたら、お終いである。

 外観から見ただけでは、1年に一回の受水槽清掃はわからない。水質についてもわからない。自分の住むところであれば、まずは設置者、管理者に問い合わせる。それでも不安を感じたら保健所に相談してみるのも手だ。
 直接関係ないが利用することがあるような施設。例えば病院、学校、飲食店などの店舗、勤務先ビルなどは直接聞くのも厳しいので保健所へ相談してみてはいかがか。

 小規模受水槽は簡易専用水道より設置が多かったと記憶している。小さいところでも少しは気にしてみるのが私は良いと思うのだ。

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October 21, 2007

拝見:「食」日本の、これから

 NHKの番組を拝見した。感想から言うと「意見が皆、咬み合わず、結論も見えてこない、不毛な番組」だった。このようなテーマに刺激され、ついついTVを点けたが終了後に残念な気持ちになった。

 食の問題は全世界的に議論せねばならないということだ。今後の世界人口増加(2050年・92億人・国連予測)、地球環境問題等(温暖化、耕地面積拡大による森林破壊、残留農薬等の食の安全に対する危機、遺伝子組み換え種の自然環境への影響評価など)、食糧の安全保障などなど「食」の問題は様々だ。

 爆発する人口に対して、その人口を飢餓に陥らせない量の食糧を生産することができるだろうか。

 温暖化による気候変動で食糧輸出国が輸入国へ転じたときに、食糧の世界バランスはどのようになるだろうか。

 食糧生産で最も重要な「水」は全世界的に危機的状況にある。水の問題を克服できるのか。

 仮に食糧増産が可能になったとした。農業工場技術、遺伝子組み換え技術、耕地面積の拡大、化学肥料・農薬に頼った生産などで成功したとして、果たして食の安全・安心、地球環境への負荷はどうなっているのか。

 今後の食糧事情は地球規模でおこる様々な問題に直面していくだろう。そのとき全世界規模で食糧の争奪戦が始まることは避けられない。一部の富裕国のみが勝者となり、貧困国では飢餓が続く。富裕国であっても内部的格差が飢餓を生むだろう。
 その時の、社会、経済の在りようはどのような構図になっているのだろうか。日本は東アジアの経済大国であるか。

 日本の農業を衰退に歯止めをかけることは絶対に必要だ。食料自給率を上げていかねば国家として安心はできないだろう。食料自給率100%とは言いわないが、いつでも危機に対応できる準備が必要なのだ。
 
 農業保護主義的な政策を堅持すれば、バッシングを受けることは確かだ。経済の土俵に日本農業を引き上げていくことも大切である。工業製品のみならず農産品輸出国となることも視野に入れるべきである。

 日本農業を守ることは日本のアイデンティティを考えることでもある。日本の風土や文化を守ることでもあり、さらに自然環境をも守るということであり、重要なことだ。
 日本の原風景、地域的な自然環境、地域文化、地域社会を担ってきた小規模農業のあり方も「美しい国、日本」の重要なファクターである。

 日本の食習慣が多様化してきていることは事実である。肥満や生活習慣病の疾病率を下げるためにも、欧米型の食習慣との明確な違いを再認識する必要がある。食育が鍵となろう。
 また、日本の食習慣が多様化の事実を踏まえ、穀物生産を「米」に限定することなく広げていくことも、必要ではないか。ニーズに応えていくことができなければ消費者は離れていく。

 国際社会の中で生き残るために、そして、これからの地球環境の未来も含めて日本農業は脱皮しなくてはならない時期が来ているのだ。

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October 18, 2007

マイバッグの優越感

 いつのころからレジ袋を極力貰わないように、マイバックを持ち歩くようになった。常時持ち歩いているわけではない。いわゆる自宅からの買出しに行くときである。時々、忘れることもある。

 生活協同組合に加入している。生協は基本的にマイバッグを持っていかねば、レジ袋を買う羽目になる。ところが百貨店やスーパーマーケット・ホームセンターでは、無料で頂けるのである。
 「頂けるものは、頂いておこう」などと浅ましい気持ちなどはないが、ついつい生協以外の場所に買い物に出かけるときはマイバックなど持っていくことはなかった。
 
 なぜ、マイバックか。結局のところ、流行に後れたくないという気持ちもあったことは確かだ。地球温暖化、ゴミの肥大化が叫ばれている中、とにかく流行っているからと言うのが、動機のようなものだ。たまたま、買い物にちょうどよいバッグが手に入ったと言うのもあるが。高価な、デザイナーズのマイバックなどでは毛頭ないが。

 本当にマイバッグ運動で、温暖化防止にどこまで寄与できるかは不明だ。しかし、ゴミの視点から考えると多少なりとも効果があるものだと感じている。
 自宅で、ゴミ袋としてレジ袋を多用していたことは、紛れもない事実である。マイバック持参でレジ袋のストックが次第に減った。
 レジ袋があるときには、「とりあえずゴミはレジ袋」のような感覚で、ゴミで埋まる袋が増える。それらをまとめて市の指定するゴミ袋へ詰め込むから嵩が大きくなった。今は小さい。

 たぶん優越感に違いないのだが、マイバックを持ってレジに行き、「袋は要りません」と言うのが何か悦に入る。
 マイバックを持って買い物に来ている人は恐らく、私同様、優越感を感じているだろう。

 よく使う百貨店では、私が買い物に行く時間には、マイバックを持って買い物をしている人を見かけたことがない。時間帯によっては何人かを見かけるのだが。
 よく使っている他のスーパーマーケット・ホームセンターでも同様だ。これだけ世間がマイバックだと、声を上げているのに、99%近くの人は無関心なのだと一抹の寂しさを感じてしまう。

 一人ひとりが「私は環境に配慮している」と言った優越感でかまわないからスタートしてほしいと感じる。また、売る側も、優越感を煽るような仕掛けや、特典、サービスを提供すれば動いていくと思うのだ。

 人は真似をする動物だ。マイバック人口が増えてくればキット真似をする人も増える。そうして、マイバックを持たない人が非主流になっていく。ある意味で怖い話であるが。

 レジ袋を貰うも貰わないも自由だ。昔を振り返れば買い物には買い物籠が当たり前だった。いつから人は怠慢になってしまったのだろう。

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October 14, 2007

ゴミから見える

 河川敷に造られたビオトープに出かけてきた。流石に行政と市民が一体となり進めてきた事業だけにあって、それなりの意思を感じることができたわけである。
 ビオトープもさることながら、最近、地元の河川であるにもかかわらず、散歩にすら出かけていなかったので、水辺の散歩はたいへん気持ちのよいものだった。鳥のさえずり、初秋の草原のススキやらを眺めながら時間を過ごすことができた。

 この整備事業がどのように進んでいるのかは知らない。だから、どうこう、言うつもりはない。しかし、そのビオトープを歩きながら、とても気になったことがあった。
 「ゴミの始末がついていないのはなぜか」ということである。洗濯機・バイク・耕運機・機械の部品など諸々の粗大ゴミ、解体家屋の瓦?・砕いた便器?建築廃棄物のような産業廃棄物等が多く放置されているのだ。河川敷はいつも狙われている。

 ところで、なぜ、整備事業のときに処理できなかったのだろう。やろうと思えばできた筈である。整備が何年前に終了したかは知らないが、かなり風雨に曝されているだろうと見受けられるのである。
  
 勿論、河川敷にゴミを投棄していく不届き者が一番の元凶であり、彼らが回収し処理すべきことは当然である。しかし、ゴミを投棄した犯人探しは進まないのが現実だろう。そのために、税金を投入し処理するのは本末転倒であるが、ある意味で国・地方自治体が、不法投棄されたゴミを処理するしかないような気もしている。ゴミが捨てられている場所は常にゴミを呼んでしまうということが言われているからだ。
 
 ビオトープを整備し、自然に親しみ、環境を学習する場所としても、不届き者はいるわけでゴミを放置して行くわけである。ビオトープは整備されて、入りやすい分だけ粗大ゴミの不法投棄も可能性として大きくなる。タバコの吸殻、ペットボトルなど不用意に捨てて行く者もしかりである。おおよそ、粗大ゴミ、産業廃棄物を不法投棄するのは大人である。

 とにかく、大人のゴミに対するモラルが著しく低下しているとしか言いようがない。その他のことでも、きっと当てはまる部分は多い。
 
 子供たちに環境の素晴らしさを伝え、後世に渡り美しい自然環境を護り、持続可能な社会を構築することを説いていくのが、環境教育のひとつの骨子である。確かにそうである。その他にも、同時にモラルというか人間として恥ずべき行為、身勝手な暴力や不正など、それらを正して行くというのも重要なことである。

 大人には有効なモラル教育など通用はしないだろうし、犯罪として摘発されない限り懲らしめることはできない。注意をすれば逆ギレされて被害をこうむることすらある。環境教育が大きく叫ばれている中、モラルを失っている大人たちに自然を慈しむ思いを持ってもらうことはできるだろうか。全くの疑問である。
 
 後ろ向きではいけないのだろうが、モラル欠如の大人が居なくなることはないだろう。また、モラル欠如の大人に教育されて育つ子供たちはどうなるのだろうか。不安である。身近な環境が美しいままで残っているかどうかは、まさに我々大人達に懸かっているのだ。

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October 09, 2007

富士山の麓で

  「知ろう・やろう・始めよう 環境教育」環境教育リーダー研修基礎講座inしずおか【文科省、環境省主催】へ、10月3日~10月5日まで2泊3日の研修に参加してきた。

 環境教育へ興味を抱き、いろいろな活動に参加し、早10年、今年で11年目に突入した。この間多くの方々と知り合い、皆さんのご指導を仰ぎながら、教材開発、教育プログラムの組み立てなどを行ってきた。しかしながら、話術や教授法などまともに学んだことも無く、書籍や先生方のお話をいただきながら継ぎはぎだらけの自己流になっていたのは確かだった。

 この期に、意を決して環境教育リーダー研修基礎講座に参加をしたと言うわけである。とにかく、いろいろな意味で、目から鱗が落ち、新たな気持ちを与えてくれた3日間だった。
 実験を通じた講座がほとんどであり、自己流で進行していたから、参加者とのコミュニケーションのとり方が希薄であったことにも気づかされたわけである。また、特にアイスブレイクの方法が自分には全く無かったことに気がついたわけである。3日間にわたり実施する環境測定法の研修会の冒頭に行っていれば、参加者同士のコミュニケーションを演出することもできたのにと、反省させられた。

 一つ、驚かされたのは、実験を主体とした環境教育を行っている方が、研修参加者の中に非常に少なかったことである。理科の先生が多数いらしたわけであるが、授業の中で行っているというお話も聞くことができなかった。

 もしかすると、私の住む県や市は、一般的でないのかとも思えた。県の環境学習施設では県民実験室があり、そこで年間12コマ、午前午後も含めるとかなりの数を実施している。私の住む市の環境学習施設でも簡単な実習室で実験教室を12コマ実施している。また、県の教育委員会の科学教育関連の環境学習でも実験を主体とする教室を開いているわけである。個々の内容については、簡単な理科実験工作から高度な実験にいたるまで多岐にわたる。もちろんこの中には科学学習的なものが主体で、環境教育と異なるものも含まれているわけであるが、基本的に水質、大気、酸性雨、地球温暖化、リサイクル、エネルギーなどである。

 実験を主体とした環境教育を実施するには、自然体験を主体とする環境教育と違い、ややもすると実験だけに終わってしまったり、ネガティブなイメージを与えてしまう可能性も勿論ある。実験室をフィールドとしながらも、自然体験と同様、楽しく伝わることを目指すための方法をさらに考えて行く必要性を感じ、新たな気持ちで向き合いたいと思っている。
 また、現在、県の環境学習事業として参画している、市民対象の環境観測ネットワークがある。このネットワークに参加していただいている方たちにも、地域のリーダーとして活躍していただくべく、この研修で学んだことをディストリビューションできればと考えている。

 久しぶりに富士山を間近に見上げることができた。初秋の富士のなんとも言えぬ景色を楽しむことができ、たいへん心が満たされたような気がした。

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December 25, 2005

シャワールームに潜む化学物質

 日本人は風呂好きの民族と言われている。筆者が幼いころは銭湯が自宅のそばに数軒あったことを覚えている。今は浴室の無い家やアパートは無いに等しいと思う。
 使われ方も変わってきていると思われる。湯船の湯に浸かり日々の疲れを癒すという使われ方の反面、簡単にシャワーで済ませてしまうという使いかたも極当たり前になっている。
 風呂好きの筆者も夏の暑い盛りには湯船に浸かることは殆どなく浴室はシャワールームと化すのである。

 さて、前置きが長くなってしまったが、このシャワー利用に関して注意しなければならポイントがあるのだ。

 一般に自宅の浴室の給水は水道水であろう。水道水以外を用いている方は参考程度に読み飛ばしていただきたい。
 さて、この水道水は浄水場で塩素で殺菌消毒され各家庭に給水されている。法律では末端給水栓で0.1ppm以上の残留塩素が検出されなければならないとなっている。
 
 この殺菌消毒に用いられている塩素であるが実は水道水中の有機物質により生成されたメタンと反応し、トリハロメタンという消毒副生成物を生成することが知られている。トリハロメタンはクロロホルム、ブロモジククロロメタン、ジブロモクロルメタン、ブロモホルムの四物質の総称で、揮発性の高い物質であり、一般に水温が上昇すると生成量が多くなることも知られている。クロロホルムは発ガン性が指摘されている物質でもある。また、日本では各種の法律で総トリハロメタンの水質基準が設けられている。

 ここまでの話で察しが着く方がいるかと思うが、さらに話を進めよう。 シャワーの利用はボイラー等の給湯器中でトリハロメタンが次々に水道水中に生成される。次に細くなったシャワーのノズルからトリハロメタンを含んだ温水が放出される。
 揮発性の高いトリハロメタンは湯気とともに浴室内の空気中にへ放出され、見る見るうちに浴室内の空気中のトリハロメタン濃度は上昇することとなる。

 過去の学術発表の中で、浴室内のトリハロメタンを測定した結果が報告されている。また、浴室ではないが室内温水プールにおいてもトリハロメタンが上昇していたとの報告もある。
 これについてはプール水は通常の水道水よりもはるかに高い次亜塩素酸で消毒されているのでおそらくトリハロメタンの精製は高くなることが考えられる。
 とにかく水道水やプールの衛生性を保つために塩素の消毒が必要なことは理解しなくてはいけない。とにかく塩素消毒がある限り解決することはトリハロメタン問題の解決は困難であろうと、筆者は思うのであるが。。

 この浴室内中の空気ににトリハロメタンがあるからといって直ちに健康に悪影響を与えるものではない。
 しかし、不必要な化学物質を極微量であっても知らないうちに呼吸により取り込むことはいやなものである。
 特に気にする方にはシャワー利用の際は浴室の換気に注意することをお勧めしたい。

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November 15, 2005

「化学物質過敏症について思う」

 05'年4月16日の朝日新聞夕刊に小さな記事であるが目を引いたものがあった。

 「迎賓館の農薬散布悩まし 近くの過敏症の中3通学に支障」というみだしであった。

 化学物質過敏症の中学生が通う中学校付近に国賓を迎える迎賓館があり庭木の手入れのために農薬散布するという。それが障害となり通学が困難となっているというものである。
 
 にわかに、化学物質過敏症という言葉も社会的に認知されつつあるが、その実態はあまり知られていないのが現状であろう。詳細については化学物質過敏症の専門のサイトを参考にしていただきたい。検索エンジンで化学物質過敏症と入力すれば多くのサイトにヒットするのでお願いしたい。

化学物質過敏症支援センター http://www.cssc.jp/
化学物質問題市民研究会 http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/sick_school/sick_school_master.html
上記など

 さて、化学物質過敏症の概要を話そう。化学物質過敏症とは特定の化学物質に対して過敏に身体が反応し、痛、めまい、吐き気、倦怠のほか神経症状など個人によって異なるが様々な症状を惹き起こす。発症のメカニズムは今のところ正確には解明されていない。

 一般的には体内に蓄積された化学物質がその個人の閾値を超えてしまうと、免疫系に何らかの異常を生じ発症されるといわれている。
 男性よりも女性のほうが発症の確立が高いとも言われている。また、日本国内には化学物質過敏症を専門とする医療機関は非常に少ないという。また、決定的な治療方法も確立されていないのが現状である。

 現代社会は大気、室内空気、水や食品から知らず知らずの間に個々は極微量であるが化学物質を摂取している。安全性を前提としている医薬品であっても主剤以外の添加物を使用している。総量で考えると極微量という表
現ではなくなるだろう。代謝により体外へ排出されるが脂溶性の高いものなどは脂肪中に残留することになる。

 私たちの生活を取り巻く化学物質は多様であり有毒であっても必要なものも多く存在している。
 一概に何が毒性があって危険であるから使用せずに排除しなければならないという理論もあろうが、仮にその化学物質の代用品がないのならば使用しないというのも、おかしな話である。きちんと管理し、人体や環境に問題が生じないようし、代替になるものを探していくのが筋道ではないだろうか。

 現時点では、使用されている化学物質は計り知れない、現時点で出来ることは、体内へ取り込まれる化学物質の量を極力抑えることを常に考えておくことである。
 このことが化学物質過敏症のリスクを減らすことに繋がることになろう。もう一度、生活の中の化学物質を点検してみてはいかがだろうか。

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November 10, 2005

「室内の二酸化窒素被爆」

 今年は春のシーズン中、花粉症に罹患している方は花粉の飛んだ量が過去になく多く、つらさが倍加してたのではないだろうか。この花粉症、ある研究では大気汚染と関連があるのではないかという報告がある。大気汚染で近年特に問題視されているのが浮遊粒子状物質と二酸化窒素である。ともに、喘息等の呼吸器系疾患の原因となる。また、二酸化窒素は体内の活性酸素を増加させるのではないかとも言われている。
 花粉症の話に戻るが素人考えで失礼するが、「二酸化窒素はそれ自身が酸性ガスである。それが粘膜を刺激して過敏な状態にすることが一因ではないか」などと勝手に思っている。
 ともかく、二酸化窒素に暴露されているのは呼吸器疾患の発症が無くとも体に負荷を与えていることを認識したい。

 ようやく環境対策としてNOX・PM法による自動車排気ガスに対する規制が動き出した。このことは都市部の大気汚染が一向に改善されていない地域にとっては朗報であったことと思う。今後どのような形で効果が出てくるのかはわからないが良い方向へシフトすることは間違いないだろう。特に冬季の大気汚染の軽減になつながればと思っている。

 ところで、昨シーズンの冬は寒かった。今シーズンはどうなのかはまだわからない。今年の冬は石油の高騰もあるが拙宅では石油ストーブが暖房の主力であるために、使わなくてはならないことは確かである。エアコンに比して、やはり赤々と燃えるさまは暖かさをも演出してくれるのだ。

 しかし、この石油ストーブは以外にも厄介な性質を持っている。燃焼により二酸化窒素を吐き出すのである。密閉した室内で長時間換気をせずにストーブをつけっ放しにしたらどうであろうか。二酸化窒素の濃度は相当に高くなる。筆者が簡易測定装置を用いて六畳用の石油ストーブを1時間半換気を行わない木造住宅の六畳間で測定したところ、なんと交通量の激しい交差点脇並みの二酸化窒素濃度となっていることを確認した。放置すればさらに濃度は上昇していたことが予測できる。
 
 ストーブだけではない、台所のガステーブルの燃焼も空気中の窒素を燃焼させてしまい二酸化窒素を放出する。台所で調理をしながら石油ストーブをつければどうなるだろうか。
 学会で「主婦のほうが室内で二酸化窒素の暴露量が高くなっている」を聞いた。それは自宅室内で過ごす時間が多くまた、調理を行っているからと指摘されていた。室内の二酸化窒素が直接原因で健康影響が出た事例は筆者は今のところ得ていない。
 
 室内の空気も燃焼が伴えば二酸化窒素で汚染されるということを意識しておくべきである。注意すべきは、換気である。気密性が高い住宅であればあるほどそうである。調理をするときは換気扇をつける、石油ストーブを使用する際には換気に努めるなどして、健康を損ねぬようにしていただきたい。

 一部誤解が生じて、混乱するといけないので補足しておくが、石油ストーブであっても外部換気型形式のものは外気に二酸化窒素が放出するので室内汚染はない。またガスストーブは基本的に燃焼の際に空気中の窒素を燃やしてしまうので二酸化窒素が生じる。燃料に由来は少ないと考えられる。もちろんガスストーブも外部換気型であれば室内の汚染はないことを付け加えておく。

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November 03, 2005

ビル・マンションの水道水 2

 前回に続くビルマンションに住んでる人には結構面白いテーマの再登場です。
 なかなか難しいい言葉が出てきていますので、コメントしてくれたら解説します。
 一応これでこの記事は終わりにしますが、第三段もという意見があればどんなことを知りたいかをコメントしてくれたら構想します。
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「ビル・マンションの水道水II」

 昭和50年以前のビル・マンション等の建築物は受水槽の設置基準が異なっている。現行法では衛生管理のために六面点検が出来る構造こなっていなくてはならないが、古い建築物では地下式の受水槽が一般的なのだ。

 なぜ、六面点検が出来なくてはいけないかというと地下式の受水槽は周りに亀裂が入っていたとしても周りを点検できないので、受水槽の清掃時に発見されるまで解らない。
 この亀裂から水が外部へ漏れるだけであれば問題は無いのだが、隣が汚水槽などあったときには、汚水等が浸入すことがあるのだ。
 また、地下式の受水槽はその上部にポンプ室などの設備が配置されることがあり、受水槽のマンホールからオイルなどが流れ込んで水質を汚染することもある。

 過去には雑居ビルの飲食店で受水槽に起因する食中毒事故が実際に起こっている。一見綺麗でおしゃれな店が多数入居している雑居ビルであっても、都市部の繁華街では古い建築基準で建てられたビルが多数残っているという。
 受水槽の真上が店舗兼厨房で、水槽の隣にいたっては汚水槽になっていたという事例もある。水質事故が起こっても不思議ではない。食事に行くときはいくらグルメマップに載っていても、ビルの年齢は気をつけることが大切だ。

 高置水槽についても藻類の繁殖や雨水の流入、昆虫等の生物の侵入、夏場の温度上昇によるトリハロメタン生成の増加など水質障害を起こす要因が犇いている。高置水槽のマンホールが空きっぱなしで衛生上看過できない状態あったり、光の透過により藻類が繁殖している事例は実際に見受けられるという。

 近年設置されている受水槽は施設的に向上し衛生的になってきているが、使用量に対し容量が大きすぎて死水になってしまったり、清掃が行われないため、末端給水栓で残留塩素が未検出になることがある。これは細菌汚染の可能性が出てくる。

 その他、給水管に対しても注意が必要である。圧力タンク式の給水方式では酸素が過剰に溶け込むために配管を腐食しやすくなる。また、古い配管では腐食を防止するために食品添加物(リン酸系など)を配合し給水をする場合がある。
 逆流防止の観点から、給水末端から直接給水ポンプを認められなかった。しかし、ようやく直結ポンプの接続が認められ衛生性の向上が期待されている。
 しかし、過大使用や災害時の水の確保という意味では短所となることを考慮しなくてはならないだろう。
 
 ビルやマンションの水道水に接する機会を誰しも持っている。受水槽が原因の水質障害事故は近年問題としてマスコミからは取り上げらることが少なくなった。だが、少しだけでもよいから、安心のために意識しておくことが必要だ。
 
 ここに紹介したものだけではなく、まだまだ問題はある。今回は二回で稿を閉じるが、またの機会に取り上げたいと思っている。
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October 31, 2005

最近、癖になってます。

 忙しくていけなかった低山ハイキングにでかけるようになった。
東上線の小川町から東秩父村まで車で行き、そこから笠山という外秩父七峰縦走コースの一つの山へ向かった。

 途中行き会った人から、時間が遅かったので行かないほうがよいとアドバイスを受けたが強引に登頂。山は本当にいい。帰りは車の場所までバス。

 この笠山へ行く途中においしい水が湧き出しているところを発見した。地元近くの多くの人もその水を汲みに来ている隠れた名所である。
 東秩父村の人は水道自体がその水源と同じだから別に気にはしていないようである。

 本来、水は山が作るものである。心無いものはごみを捨てに来る。自然の大切さを全くと言って理解していない。

 今まで、ペットボトル入りの水を買っていた。
 人に聞くと、水用のタンクに入れれば30日以上傷まないという。実際にやってみたがその通りであった。そこで登山と水取りが最近の癖になっている。

 水は下るにつれて浄水せねば飲めなくなる。環境教育をするには、ぜひ水のことを大きなテーマとして、子供も大人も含めて話をする機会があれば、うれしく思う今日この頃である。

水場近くの滝の写真。
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笠山からの風景写真。
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